森林土木

概 要

みなさんご存知のとおり、森林には様々な働きがあって、私達の生活に深く関わっています。
まず、簡単に森林の働きを説明すると、
  1. 自然環境を保全する働き(野生生物の棲み家)
  2. 木材を生産する働き
  3. 洪水や土砂の流出、なだれなどを防ぐ働き
  4. 風や砂、潮害を防ぐ働き
  5. 温暖化を抑える働き
など、たくさんの働きによって、私たちの生命や財産を守っています。

また、レクリレーションの場としての機能や、近年はバイオマスの供給源としても注目を集めています。

ところが大雨や台風、地震などで山崩れがおきたり、適切な管理が行き届かず森林が荒廃してしまった場合、森林はその機能を十分に発揮できなくなり、私達の生活にも危険を及ぼすことになります。

当社は、そういった森林を復旧したり災害を予防するため、森林整備や施設整備の調査・計画・設計を行っています。

これは荒廃した渓流です。このまま放置しておくと、不安定な土砂が下流に流れて私達に直接被害を及ぼすばかりでなく、どんどん岸が崩れていくので回りの木が倒れてゆきます。
また、このような不安定な土砂の上では樹木が育ちません

これは、治山ダムです。
治山ダムは、不安定な土砂の移動を防止したり、流路を固定して岸が崩れるのを防いだりする役割を果たします。
治山ダムを設置した後には木を植え、森林が育つのを待ちます。

これは、山腹が崩壊した様子です。表土が滑り落ちています。
これをこのまま放っておくと、さらに崩壊が進み、下流へ土砂が押し流されます。
また、このような崩壊が進行中の山腹では、樹木が根付きませんし、また表土が薄くて傾斜がきついため、樹木が良く育ちません。

これは、山腹土留工(さんぷくどどめこう)です。崩壊を抑えるために擁壁(ようへき*)で崩壊地の下部を抑えます。同時に斜面端の急傾斜の部分は切り取って崩壊が広がるのを防ぎます。
この山腹土留工を設置した後にも木を植えて、森林が育つのを待ちます。
*擁壁とは斜面からの土圧を壁の自重で抵抗する壁体構造物をいいます。

こうして作ったダムや土留は山と一体化して、やがて不安定な土砂も安定し、崩壊の危険もなくなります。
そうして、必要に応じて渓流の落差を解消するために切欠き(きりかき**)などを作ったりして、渓流に住む生き物の連続性を創出することも私達の仕事です。
**切欠きとは構造物の一部を切り取ることをいいます。
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